- インスタでブランディングするメリット
- インスタでのブランディング成功事例
- インスタでブランディングを成功させるコツ
近年、インスタを活用したマーケティングが盛んになっています。多くの企業が公式アカウントを作成し、企業のオフィシャル投稿としてさまざまなクリエイティブを投稿しています。
このようにインスタを運用する企業は増えていますが、このような企業の発信は、そのまま企業や自社の商品に対するブランディングにもつながっています。ブランディングは、情報や商品が飽和している現代で非常に重要な施策です。
ただ、インスタ運用でのブランディングについて、「どのようなメリットがあるのか?」「投稿や運用にコツはあるのか?」といった疑問を持っている人も多いです。
そこで本記事では、まずブランディングそのものの基礎知識や、インスタで行うブランディングのメリットを紹介します。そして、これらを踏まえ、参考になる成功事例とインスタでのブランディングで成果を出すためのコツについて解説します。
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ブランディングとは?
ブランディングとは、ブランド(他と区別できるもの)を作り、作ったものに対する信頼・共感・憧れなどによって他とは違う価値を生み出すことです。構築したブランドのイメージを通じて自社の価値を向上させるとともに、他社との差別化をはかるうえでの大きな要素となることも知られています。
このように、マーケティング戦略のひとつとして、ブランディングは非常に重要な施策です。
ブランドを形作る要素には以下のようなものがあります。
- ブランド名
- ブランドロゴ
- ブランドカラー
- ミッション(そのブランドが果たすべき社会的役割)
- 開発国(純国産か?外国産か?)
- 特徴
ブランディングで企業が得られる主なメリットは以下のとおりです。
- ブランドを通じて自社の理念や想いなどのメッセージが伝わる
- 自社に対する社会的信頼感が増し、発信によって社会に与える影響力も高まる
- 他社との差別化によってマーケティング活動全般において有利になり、消費者から自社商品が選ばれる確率も高まる
- ブランドの影響によって価格とは違う部分で勝負できる
最終的に「○○と言えばA社」という地位を確立することが企業ブランディングで目指すところです。
インスタでブランディングをするメリット4選
この項目では、インスタでブランディングするメリットを紹介します。
内容は以下のとおりです。
- 広告費が削減できる
- コミュニケーションが取れる
- 競合との差別化
- 商品イメージが伝わりやすい
上記を理解すれば、ブランディングでインスタを活用するメリットがわかります。
① 広告費が削減できる
自社のリソースのみでインスタを運用する場合、ブランディングも無料で行うことが可能です。もちろん、リソースである自社社員の人件費は発生しますが、インスタを利用すること自体は無料です。ブランディング作業もインスタの機能を使えば十分なので、広告費も原則必要ありません。
仮にインスタの広告を利用したとしても、一般の広告媒体の費用とくらべると安い傾向にあります。
また、自社にインスタ運用のノウハウがない場合、運用代行会社に依頼することになりますが、この場合でも、他の媒体の運用代行とくらべると費用は安く済むことが多いです。
② コミュニケーションが取れる
インスタはユーザーとの相互コミュニケーションが魅力のSNSです。相互コミュニケーションで役に立つスタンプやライブ配信のような機能も充実しています。
企業のブランディングにおいて、ユーザーとのコミュニケーションは必須です。そのため、スタンプやライブ配信のような機能が充実しているインスタは、ブランディング施策に向いていると言えます。
③ 競合との差別化
インスタでブランディングを行えば競合との差別化がはかれます。
競合とは違う角度や視点で作成したコンテンツ、競合が見逃しているユーザーのニーズを満たしたコンテンツなどを用意することは、インスタでのブランディングでも欠かせないものだからです。
また、プロフィールを魅力的に作り込んだり、個性的かつインパクトのあるアイコンを用意したりすることも同様です。自社のブランドをアピールできる要素を前面に押し出せば押し出すほど、結果的に他社とは違う、自社独自のイメージを確立できます。
④ 商品イメージが伝わりやすい
インスタは、画像や動画などを使って視覚的に情報を伝えることに優れた媒体です。商品の紹介などでは、投稿に載せた写真やハッシュタグにタグ付けされた画像によって商品のイメージを伝えられます。
また、画像や動画の内容を工夫することで、ターゲットのニーズに合わせたアピールも可能です。これらの工夫が成功すれば多くのユーザーに自社投稿が表示されるようになります。
企業インスタのブランディング成功事例
この項目では、企業インスタのブランディング成功事例を紹介します。
紹介する企業は以下のとおりです。
- キリンビール
- ファンケル
- ケイト
① キリンビール
キリンビール株式会社は日本の大手ビールメーカーで、主力商品は社名と同じキリンビールです。この他に、発泡酒、クラフトビール、缶チューハイ、カクテル、ワイン、ウイスキーなどの商品も手がけています。
キリンビールの公式インスタでは新商品のPR、お酒に合う料理のレシピ、キャンペーンの告知などを行っています。
具体的な内容は、お酒をグラスに注ぐときのコツや、お酒にまつわる映画の情報まで幅広く発信しており、家飲み・宅飲みライフを充実させるための情報が多いです。
レシピは誰でも簡単に作れるものを紹介し、実際にユーザーに家で試してもらって、自宅でお酒と一緒に味わってもらえるように誘導しています。また、投稿文に「レシピを試してみたいと思ったらコメントしてくださいね」と書くことで、エンゲージメントも獲得しています。
② ファンケル
無添加の化粧品を販売する株式会社ファンケルは、インスタでキャンペーンを行ったり、アンバサダーを導入したりなどのブランディングを行っています。
キャンペーンの事例を紹介すると、ファンケルは無添加の日という記念日に「#無添加の日キャンペーン」を実施しました。このキャンペーンは、用意された商品3つの中からひとつを選んでコメントすると10名限定で商品の詰め合わせが当たるという内容です。
記念日はキャンペーンとの相性がいいこと、そして、無添加の日というファンケルの商品を象徴するような記念日を選んだことで、商品のPRだけでなくブランドのPRにもつなげています。
③ ケイト
ケイト(KATE)はカネボウ化粧品のメイクブランドです。女性であれば誰もが知るほどのブランドで、上品な印象を与えるブランディングを行っています。
クールでオシャレな世界観と「NO MORE RULES」というキャッチコピーを前面に出すことで、特に若年層の女性から支持を集めています。
また、高級感のある商品ではあるものの価格がおさえめであり、ドラッグストアで簡単に手に入るという親しみやすさも人気の要因です。このような特徴を持つことから、多くの女性ユーザーに人気があります。
個人インスタのブランディング成功事例
この項目では、個人インスタのブランディング成功事例を紹介します。
紹介する企業は以下のとおりです。
- 家づくりヒーロー
- まめ@毎日スタバカスタム
- せっちゃん|公式より詳しい100均情報
① 家づくりヒーロー
「家づくりヒーロー」さんは、家づくりを検討しているユーザーに対し、小学生にでも伝わる内容で解説しているアカウントです。元セキスイハイム営業という肩書があるのでブランディングに欠かせない権威性を持っています。
また、毎週土曜日の22時からインスタのライブ配信を行い、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取っています。
投稿コンテンツの一例を挙げると、「家づくりを失敗する人」や「補助金100万円コレすればもらえます」、「田舎暮らし浄化槽を設置する」といった住まいに関するものが多いです。
このように住まいに関するお役立ち情報を投稿し続けた結果、コンテンツの保存数が累計100万を突破しています。
② まめ@毎日スタバカスタム
「まめ@毎日スタバカスタム」さんは、「スタバのお気に入りが見つかります♡」のキャッチコピーでスターバックスの商品を紹介するアカウントです。「まめさん」と「黒まめさん」の二人でコンテンツを投稿しており、黒まめさんは元スターバックスの店長を務めていたそうです。
投稿内容は、スターバックスの最新情報や新商品、既存商品などについて紹介する他、さまざまなカスタム例を投稿しており、オーダー時に使えるシートも公開しています。このオーダーシートは、注文時に店員に見せるだけでカスタム商品を注文できる便利なシートです。
「美味しそう」「試してみたい」と感じたカスタム例があれば、すぐにスターバックスに行って注文できます。
また、毎日21時にカスタム例について発信することで、スターバックスが好きなフォロワーを定期的にアカウントに誘導できる仕組みを構築しています。
③ せっちゃん|公式より詳しい100均情報
「せっちゃん|公式より詳しい100均情報」さんは、その名の通り「公式よりも詳しい」をキャッチコピーに、今買うべき100均商品を紹介しています。
アカウント情報によると、沖縄在住の42歳女性の方(2022年12月時点)が運営しています。
投稿については、100均商品を単体で紹介するより、商品を組み合わせてできるものに関するコンテンツが多いです。具体的には、「ダイソーリボンで簡単オリジナルラッピング」や「オールダイソークリスマスの憧れのアレ(暖炉)」などがあります。
100均商品を使って具体的にできること、作れるものを紹介しているので、購入するときに具体的なイメージが持てるようになっています。
インスタでブランディングを成功させるコツ5選
この項目では、インスタでブランディングを成功させるコツを紹介します。
内容は以下のとおりです。
- ペルソナを明確に決める
- 商品とインスタのデザインを合わせる
- 投稿画像に統一感を出す
- オリジナルハッシュタグを使う
- 投稿頻度や投稿日時を決める
この項目を理解すれば、インスタでのブランディングで必要なこと、やるべきことがわかります。
自社のブランディングにおいて余計な遠回りをしないためにも、ぜひチェックしてみてください。
ペルソナを明確に決める
ペルソナを明確にすることは、すべてのマーケティング施策の基本です。これは当然、インスタでのブランディングでも重要になります。
ペルソナを明確にすることで投稿コンテンツの方向性やジャンル、必要な素材、投稿する時間や頻度などが明確になります。そのため、まずは自社の商品やサービスを届けるべきペルソナを決めましょう。
ペルソナを決めるときは、まず「20代女性」や「30代サラリーマン」といったターゲット層を決めます。ターゲット層というグループが絞れたら、その中から理想となるお客様像であるペルソナを絞り込んでいきましょう。
商品とインスタのデザインを合わせる
商品とインスタのデザインを合わせることも重要です。商品とインスタのデザインがバラバラの場合、ブランディングで構築していく世界観が統一されないからです。
「これはどういうジャンルのアカウントだろう?」とユーザーに疑問を持たせてしまうと、ブランディング効果としてマイナスになってしまうので注意しましょう。
また、実店舗がある場合も同様です。実店舗のデザインやイメージもインスタのイメージやデザインとリンクさせましょう。オンラインとオフラインの世界観を統一することで、よりブランドが確立しやすくなります。
投稿画像に統一感を出す
投稿画像に統一感を出すことも重要です。投稿する画像に一貫性を持たせることで、ユーザーのブランドに対するイメージが固まりやすくなります。
具体的には、色合い・構図・登場する人物の表情などを統一すると一貫性が出ます。
投稿画像の一貫性を維持するには、画像を作成するためのマニュアルや運用ルールを用意しておくとよいでしょう。マニュアルや運用ルールがあれば、運用担当者が交代したり、担当者が急遽不在になったりした場合でも、投稿の一貫性は保たれます。
誰が投稿しても問題がないようにルールとして定めておくと安心です。
オリジナルハッシュタグを使う
オリジナルのハッシュタグを使うことも有効です。自社の投稿に付けるのはもちろん、ユーザーにも使用を推奨することでブランドの知名度がアップします。
さらに知名度のあるインスタグラマーが自社のオリジナルハッシュタグを使ってくれれば、より大きなブランディング効果が期待できるでしょう。インスタは情報の拡散性にとぼしいSNSというイメージがありますが、インスタグラマーの影響力を借りることで、より多くのユーザーに自社のブランドを知ってもらえます。
投稿頻度や投稿日時を決める
インスタは、通常投稿であれば2~3日に1回の投稿がよいとされています。これは、量より質を求めた場合の頻度です。投稿の質を保てるなら毎日投稿でも問題ないですが、投稿者の負担を考えると厳しいケースが多いでしょう。
社内リソースが十分確保できるなら毎日投稿し、不足しているなら確保できるリソースに応じて投稿する間隔を調整してください。
また、投稿する時間については、ペルソナのライフスタイルに合わせましょう。ペルソナによってインスタを起動する時間は異なります。たとえば、若年層なら通学時間や放課後など、会社員なら通勤時間やお昼休みなどの時間帯がおすすめです。
よくある質問と回答
コツを掴んでインスタでブランディングを成功させよう!
現在、テクノロジーの発達により、さまざまな媒体でのブランディングが可能になりました。ただ、インスタのように画像や動画を使ったビジュアル重視の媒体は多くありません。
インスタは誰でも扱いやすく、機能もほとんど無料で利用でき、広告を出稿しても費用は高額になりにくいというメリットがあります。また、ハッシュタグを活用したキャンペーンやインスタグラマーとのコラボなど、基本的な機能を活用する以外でもブランディングの手法が豊富です。
これらのことから、企業がブランディングで利用するSNSはインスタが一番と言えるでしょう。
さらに、インスタでブランディング施策を行うことは競合との差別化にもつながり、集客力も強化できます。
ただ、ノウハウやインスタ運用の知見がない状況でブランディングを始める場合、成果を感じられるまで時間がかかります。特になんとなくの曖昧な戦略や手法で運用する場合は、時間とリソースの浪費になりかねません。
このような状況を避けるには、ある程度最適解を知っておくことが大事です。これからインスタでのブランディングを始めようという人は、本記事で紹介した成功事例や成功するためのコツを参考にしてみてください。
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